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世の中には200以上のプログラミング言語が存在しており、今もなおその数は増え続けていますが、これからプログラミングを学ぼうと考えている方の中には、何の言語を選べば良いか迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなあなたに向いてるプログラミング言語を診断いたします。

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プログラミング言語の診断のポイント


プログラミングを始めるきっかけとして最も多いのは、「こんなシステムがあったら良いな」という作りたいもののアイデアが決まっているケースでしょう。
プログラミング言語はシステムが動く環境や、実現したい機能、使い方によって選び方が変わってきますので、作りたいシステムから選ぶというのは開発の現場では常識です。
それでは、作りたいシステム別のオススメのプログラミング言語をご紹介します。
Webサイトを作りたい


システム業界以外の方でも、お店や商品の紹介ページ、ブログなどのWebサイトを作りたいと考える方は多いかと思います。
ブラウザ上で動いているWebサイトの多くは、「HTML」、「CSS」、「JavaScript」というプログラミング言語を使って作られているものが殆どです。
「HTML」はWebサイトの全体の構成を、「CSS」はテキストやフォントの装飾を、「JavaScript」はボタンなどを操作した時の動作を決定するプログラミング言語です。
HTML、CSS、JavaScriptはインターネットでの情報量も多く、学習のハードルが高くないため、オススメのプログラミング言語の一つです。
また、WebサイトはCMS(コンテンツマネジメントシステム)と呼ばれる開発支援ツールを導入すると、予め用意されたテンプレートを元に素早くWebサイトが開発できます。
世の中で最も利用されているのは「WordPress」というCMSで、サイトデザインが選べたり、検索サイトの上位に表示されるようなSEO対策ができたり、アフェリエイトやブログで収益化を目指す方も多く利用しています。
下記の記事でHTMLとCSSの特徴や書き方について解説していますので、ぜひ参考にしてください。


下記の記事でJavaScriptの特徴や書き方について解説していますので、ぜひ参考にしてください。


スマホアプリを作りたい


スマートフォンの普及に伴い、課金ゲームなどのビジネスモデルを確立したスマホアプリですが、いまは個人でも開発することができます。
スマホアプリは、システム業界ではネイティブアプリとも呼ばれ、一般的にはAppStoreやGooglePlayからダウンロードできるアプリケーションを指します。
スマホアプリはiOSとAndroidで開発するプログラミング言語が異なっており、iPhoneアプリであれば、「Objective-C」と「swift」の2種類がサポートされています。
「Objective-C」の後継言語が「swift」のため、これから始める方はコードがシンプルな「swift」から学ぶのが良いでしょう。
iOSアプリケーションの開発には、Appleが提供している「Xcode」という開発環境を使いますが、動作環境がMacのみのためWindowsの方は注意が必要です。
下記の記事でswiftの特徴や書き方について解説していますので、ぜひ参考にしてください。


Androidアプリであれば、「Java」と「Kotlin」の2種類が高いシェアを持っています。
既存のAndroidアプリは「Java」で作られたものが多いですが、「Kotlin」は2017年にGoogleの公式プログラミング言語としてサポートされたことや、「Java」よりも記述がシンプルなため、初学者は「Kotlin」を学習するのがオススメです。
Androidアプリの開発には、Googleが提供している開発環境である「Android Studio」は、「Java」、「Kotlin」のどちらの言語でも開発することができます。
コンピュータゲームを作りたい


コンシューマーゲームと呼ばれる家庭用ゲーム機や、パソコン上で動くソフトウェアの開発で最も多く採用されているのは、「C#」と「C++」いうプログラミング言語です。
ゲームプログラミングをこれから始める方は「C++」の後継言語である「C#」を選択するのがオススメですが、プログラミング以外にもゲームを動かすハードウェアの知識も必要となります。
近年ではゲームエンジンという、ノンプログラミングでゲーム制作ができる統合環境がフリーでダウンロードできるようになり、ゲーム開発のハードルが大きく下がりました。
3DゲームやVRアプリを作るなら「Unity」、グラフィックを求めるなら「Unreal Engine」、2Dゲームなら「cocos2d-x」というゲームエンジンがオススメで、いずれも商用利用でなければ、無料で使うことができます。
家電製品やロボットを作りたい


自動車や家電製品で動くシステムは、組み込みシステムと呼ばれており、マイコンという最低限の機能を持ったコンピュータで作られています。
業界における組み込みシステムの80%は「C言語」とその後継言語である「C++」というハードウェアの制御を得意とするプログラミング言語で開発されています。
その後、ハードウェアの性能向上により、高いセキュリティや、生産性が高い「Java」が使用されるようになりました。
特にインターネットと家電製品が繋がるIoT製品では「Java」が採用されています。
また、産業用ロボットなどの動きなどの制御部分は「C言語」で、製品の品質チェックに使う画像処理の部分はデータ分析が得意な「Python」で実装されることもあります。
組み込みシステムの学習をはじめる際は、Raspberry Piという1万円以下で購入できるマイコンと、周辺機器が付属されたスターターキットを用意することで、面倒な環境準備をせずに直ぐにプログラミングを体験することができます。
Raspberry Piで使えるプログラミング言語は、「Python」が推奨されていますが、上記で挙げた「Java」、「C言語」、「C++」でも開発が可能です。
下記の記事でPythonの特徴や書き方について解説していますので、ぜひ参考にしてください。


下記の記事でJavaの特徴や書き方について解説していますので、ぜひ参考にしてください。


下記の記事でC言語の特徴や書き方について解説していますので、ぜひ参考にしてください。


Raspberry Piでは、LEDランプの点滅のコントロールや、温度センサーでエアコンを操作して室温を一定に保つなど、部品を用意して家電を作ったり操作することができます。
AIの開発・データ分析をしたい


近年ではAIチャットボットや、顔認証AIといった、「AI○○」というサービスが数多くありますが、AIやデータ分析の分野で最も利用されているのは「Python」です。
「Python」はプログラマだけでなくAI研究者も利用している人気のあるプログラミング言語で、AIの実現に必要な機械学習や、科学技術計算に得意な機能が多く備わっています。
「Python」をはじめるには、公式サイトからPythonをダウンロードして、Microsoft製品のVisual Studio CodeというPythonと相性の良いエディタを用意するだけです。
実行環境はWindowsのコマンドプロンプト、Macであればターミナルから、Pythonファイルをコマンドで起動します。
「Python」はコードの記述がシンプルであり、Webサイトの開発やゲーム開発など汎用的に利用ができるため、これからプログラミングを始めたいけど作りたいものが決まっていないという方にもオススメできるプログラミング言語です。
まとめ


今回はあなたに向いているプログラミング言語を、作りたいシステム別にオススメを5つ紹介しました。
平均年収やトレンド、市場規模などでプログラミング言語を選ぶ方法もありますが、プログラミングを学ぶのは、それなりに時間が必要です。
そのため、飽きずに長く続けるられるよう、自分が作りたいシステムに向いているプログラミング言語を選ぶのが良いでしょう。