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AIは技術革新が著しく、あらゆる業界でAIの重要性が増加しています。
今後の15年で既存の仕事の49%が不要になると言われています。
そこでこの記事ではAIの動向を知るために「AIがどういった進化を遂げているのか」、「活用事例」そして「未来の世界」についてご紹介いたします。
身近な業界におけるAI活用の最新動向を知っておくだけでも、キャリア選択の幅が広がると思うので、是非一読ください!
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AIの進化
AIの開発は、ディープラーニングの発明によって2013年ごろに正しいスタートラインに立ったと言われています。
これから先のAIはどのような発展を見せていくのでしょうか?
発展の動きを汎用AI研究者の山川宏が提唱する「知能爆発の法則」でご紹介いたします。
年代 | AI年齢 | 出来ること |
2014年 | 生後3カ月 | まともに眼が見えてくる。 |
2017年 | 生後半年 | 人を区別できる→監視技術AI |
2020年 | 1歳 | 語彙爆発→話せるAI |
2023年 | 2歳 | 祖父母を喜ばせる →エンターテインメントAI(子どもは祖父母を飽きさせない) |
2026年 | 4歳 | 家事手伝い→ホームロボット、おつかいロボット |
2029年 | 8歳 | ひとりで旅行できる→観光案内ロボット |
2032年 | 16歳 | クルマの運転→完全自動運転/就職→オフィスロボット |
2035年 | 32歳 | 起業→ビジネスAI |
2038年 | 64歳 | 政治家→AI政治家(大衆が納得することを話す) |
2041年 | 128歳 | スーパー老人→スーパーインテリジェンス |
この表で言いたいこととしては、「AIは3年毎に人間における倍の年齢の知能に到達する」ということです。
またAIは人間と違って年齢で衰えたりしないため、人間の知能を超える(シンギュラリティ(技術的特異点))日はあっという間に到来するかもしれないですね。
AIが人類の知能を超えることにより、AIが人間に頼ることなく新たなAIを生み出すことが可能となります。
その結果2045年以降は人類は新たな発明・発見をする必要がなくなり、AI以上の発想や予測ができなくなるので、AIが人類最後の発明となると言われています。
AIの活用事例
次にAIが実社会でどのように活用されているかいくつか事例をご紹介いたします。
「AIがすごいのは分かってるがイメージがつきにくい…」という方は是非ご参考にしてください。
1.文章から画像を生成するAI
米AI研究企業OpenAIは今年の4月6日に文章から画像を生成するAI「DALL・E 2」を発表しました。
例えば「An astronaut riding a horse in a photorealistic style」(馬に乗る宇宙飛行士)では下記のような画像を生成します。
他にも「An astronaut riding a horse in the style of Andy Warhol」(画家のアンディ・ウォーホルさん風に描かれた、馬に乗る宇宙飛行士)や「An astronaut riding a horse as a pencil drawing」(鉛筆画で描かれた、馬に乗る宇宙飛行士)など、画風の違う同じ題材では、下記のような画像を生成します。
将来、AIが古典を開くことも夢じゃないですね。
2. ペットの顔写真から病気を予測するAI
アニコムホールディングス株式会社は AI を用いて、ペットの顔写真から病気にかかるか予測できる技術を開発しました。
この AI は一定期間内に、眼や耳、皮膚疾患といった病気を予想できるとのことです。
例えば、トイ・プードルでは1 年以内に眼科疾患を発症するかどうか予測可能です。
約 70 %の精度で疾患の有無を正しく回答できるようになっているようです。
3.教育機関向けカンニング自動検知AI
株式会社ユーザーローカルは、試験中のカンニング行為(不正行為)を自動検知できる技術を開発しました。
具体的には、受験生の映像を使い、ディープラーニングで行動推定(姿勢推定)をしています。
試験会場内に AI 端末を設置するだけで、リアルタイムにカンニングの疑いがある受験者を自動検知。
これにより、試験官における監視業務の負担軽減や、見逃しの防止が期待されています。
4.土壌を見極めて種を蒔くAI(×ドローン)
農業では現在、農業従事者の高齢化や後継者不足が課題となっています。
株式会社OPTiM(オプティム)はAIとドローンを組み合わせて播種(はしゅ)制御を行う技術を開発し、鳥獣による被害を軽減しながら播種作業の省力化を実現しました。
Iot技術と組み合わせドローンが圃場上空から土壌状態を撮影、解析を行い、それぞれの場所に応じた強さで播種が実施されることで播種の植え込みを一定にすることができます。
IoTについては下記の記事で紹介していますので、合わせて読んでいただければと思います。
5.AIで食べられるキノコを判定
関西デジタルソフト株式会社は、食べても大丈夫なキノコを判断できる AI を開発しました。
キノコの傘の形状、表面、色やひだの色、胞子紋の色、匂いを選択肢から選び、機械学習を用いて結果を予測できます。
教師データは食用 or 毒、また入力はキノコの特徴を表すパラメータを使用しています。
未来の世界イメージ
未来の私たちの世界がどうなっているか気になりませんか?
ドラえもんは22世紀(西暦2112年)に生まれましたが、
もっと近い未来の2040年の私たちの世界がどうなっていのるか、下記の軸でイメージ画像を添えながらご紹介いたします。
1.人づくり
しごとは複業、働く場所や組織に囚われずマルチな才能を発揮
人生100年、頭や身体の衰えはハイテクでカバーし、元気に活躍
読み・書き・デジタル、世界の人材と戦う武器を幼少期から装備
ロボットも家族の一員、人間とロボットが、会話や生活サポートを通じ共生
自分の選んだメニューで、会議の内容を翻訳して自在にコミュニケーション
2.地域づくり
24時間ネットで受付忠実で有能な執事ロボがお役所イメージを刷新
大災害が発生してもワイヤレス給電などで、途絶えないネットワークを維持
医療が24時間見守り、病気は予防・早期発見で治療も超進化
ARで好きな時代を再現音や香りなども再現することで、より感動的な体験に
自動運転の空陸両用タクシーが過疎地や高齢者の足となり事故や渋滞も大幅解消
3.産業づくり
買い物は完全キャッシュレス、購買履歴の作成や信用データの形成も自動化でき金融サービスが便利に
農業はロボット耕作、配達はドローンで自動化人手不足・高齢化を解消
ドローンや自動運転の無人配達を自由に選び、暮らしに必要な買い物を楽々調達
家庭や有名レストランの味をAIが正確かつ高速で再現する料理マシンが登場
データを買って我が家の3Dプリンタで製造匠の技も簡単に再現
まとめ
この記事ではAIの進化についてご紹介しました。
AIが“人間の能力を超えるかもしれない”という部分に、不安や恐怖を感じている人もいるかもしれませんが、急速にテクノロジーが進歩し続ける今、もはや避けて通れる道ではなくなっているといっても過言ではないでしょう。
時代の変化とともに、人間社会は絶えず変わりゆくもの。
今も5Gのサービス開始とともにAI技術は飛躍的に進化をし続けています。
今後もAIがもたらす機能により、さまざまな業種・分野でAIの波が押し寄せることは間違いありません。
大切なのは、AIが人間の生活をどのように豊かにしてくれるのか前向きに考えることです。
そのため、知識を持つためにはAI技術の動向を追っていくことも大切なことの一つでしょう。
5Gについて興味ある方は、下記の記事で「仕組み・特徴」や「今後何に実用されるのか」を紹介していますので、ご参考にしてください