初心者にも分かりやすくJavaの特徴と書き方を解説!

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Java(ジャバ)は1996年にSun Microsystems社(現在はOracle社と合併)が開発したプログラミング言語で、開発者である3名の名前の頭文字から命名されています。

JavaはWindowsやMacなど環境を選ばず利用できる汎用性の高さが人気で、Google社の社内標準として使われているプログラミング言語の一つと言わるほど、業界トップクラスで需要があるプログラミング言語です。

また、Javaはオブジェクト指向プログラミングといい、オブジェクトと呼ばれる単体の機能や処理を組み合わせてアプリケーションを作るため、複数人でのプログラミングに適しています。

そういった理由から、多くの企業や大規模なシステム開発で採用されているため、案件が多く就職や転職に有利なプログラミング言語とも言われています。

この記事では、Javaで何ができるのか?をテーマに、Javaの特徴を実際のソースコードを見ながらご紹介いたします。

オブジェクト指向についての解説は下記の記事を読んでみてください。

ななころ

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目次

Javaでできること

Javaは主にサーバーサイドと呼ばれるインターネット上でサービスを提供するWebアプリケーション開発で利用されています。

そのほか、Androidアプリの開発ソフトウェア開発企業の業務システム家電の組み込みシステムなど活用シーンは多岐に渡ります。

Javaのはじめかた

Javaはオープンソースと呼ばれ、開発元のOracle社から無償で配布されています。

企業向けにサポートが付いた有償バージョンもありますが、個人利用であれば「OpenJDK」という無償の開発環境をインストールしましょう。

OpenJDKのインストール方法

「OpenJDK」のインストール方法
STEP
JDKのインストール

以下のサイトにアクセスして、「JDK19」を選択してください。
https://jdk.java.net/

STEP
圧縮ファイルのダウンロード

「Builds」から対象OSの圧縮ファイルダウンロードしてください。

STEP
圧縮ファイルの解凍

ダウンロードした圧縮ファイルを解凍してください。

STEP
コマンドプロンプトの起動

コマンドプロンプトを起動しましょう。

Windowsの場合、検索窓に「cmd」と入力すると表示されます。

STEP
解凍したフォルダに移動

cdコマンドで「解凍したフォルダ\jdk-19\bin」に移動します。

STEP
バージョンの確認

下記のコマンドを実行し、インストールを確認してください。

javac -version

STEP
Javaの実行環境の場所の設定

下記コマンドで、環境変数のPathにJavaの実行環境の場所を設定します。

ただし「解凍したフォルダ」の箇所は自分が解凍したフォルダに書き換えて実行してください。

set PATH=%PATH%;解凍したフォルダ\jdk-19\bin

STEP

環境変数のPathに設定されたことを確認します。
path

複数パスが表示されていると思いますが、自分が解凍したフォルダがあれば設定完了です。

これでjavaが開発できる準備ができましたので、今度はjavaのプログラムを作ってみましょう。

環境変数のPathにjavaの実行環境の場所を設定したので、javaファイルを作る場所はどこでも大丈夫です。

javaファイルの作成

class Hello{
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Hello" + "\s" + args[0] + "\s" + "Welcome to Java World!!");
    }
}

これは名前を入れると挨拶するJavaのプログラムです。

一つづつ構文の意味を解説していきます。

class Hello{
~中略~
}


これはクラスと呼ばれる設計書のようなもので、ここでは「Hello」というクラスを作っています。

public static void main(String[] args) {
~中略~
}


これは一文では説明できないため、分解して説明していきます。

まず、一番右側にある「main(String[] args)」ですが、これはmainメソッド呼ばれ、処理を呼び出す部分です。

()の中にある「String[] args」はString(文字列)、args(引数)という意味で、外から渡される文字列のデータを受け取るための部分です。

そのメソッドの左側にある「void」は(空所)という意味で、処理の結果を返す際にどういう種類のデータで返すかを記述しています。

もし、結果を戻すデータの種類が整数であれば「Int」、文字列であれば「String」を記述するのですが、これは後述で詳しくご説明します。

さらにその左側の「static」は、通常はクラス(設計書)を元に作成されたインスタンス(実体)を作り出すインスタンス化という作業が必要なのですが、staticを付けるとインスタンス化せずにメソッドを利用することができます。

一番左の「public」はアクセス修飾子と呼ばれ、今回作成したHelloクラスの外にある別のクラスからでも呼び出すことができるという意味です。

なお、Helloクラスの外では使わせたくない場合は「private」を指定します。

System.out.println(“Hello” + “\s” + args[0] + “\s” + “Welcome to Java World!!”);

System.out.println();についても分解して解説していきます。

まず「System.out.println」は元々製品に用意されているSystemクラスのprintlnというメソッドで、後ろの()の中の記述(引数と呼ぶ)を画面に出力することができます。

()の中にある「System.out.println(“Hello” + “\s” + args[0] + “\s” + “Welcome to Java World!!”);」ですが、””の中は表示したい文字列を記述します。

「\s」は半角スペースという意味で、「+」は前後の値を結合しています。

真ん中の「args[0]」は、Helloクラスの外から渡される引数を出力するための記述です。

引数は複数指定することができるため、[0]は1つ目の引数という意味です。

そして、末尾にはprintlnメソッドの終わりを意味する;(セミコロン)を記述します。

構文の説明でお腹がいっぱいかと思いますので、実際にプログラムを動かしてイメージを掴んでみましょう。

javaファイルの実行

javaはコンパイルといって、コンピューターが処理できる形式にソースコードを変換する必要があります。

コンパイルのコマンド
javac Hello.java

そして、Hello.javaを実行します。

その際に、あなたの名前を引数として渡してみましょう。

Helloプログラム実行コマンド
java Hello John

引数で渡した”John”という文字列が、Helloクラスの記述に従って、「Hello ○○(あなたの名前) Welcome to Java World!!」と表示されたかと思います。

応用編(戻り値を扱う)

続いて、戻り値と呼ばれるメソッドの中で処理された結果を返すプログラムを作ってみましょう

public class Taxin {
    public static void main(String[] args) {

        double price = Double.parseDouble(args[0]);
        double taxRate = price*0.1;

        double inTaxPrice = Sum(price, taxRate);
        System.out.println(Math.round(inTaxPrice));
    }

    public static double Sum(double x, double y) {
        return x + y;
    }
}

これはTaxinクラスに引数で渡された価格に消費税10%を足すプログラムです。

新しく登場した構文のみピックアップして解説します。

double price = Double.parseDouble(args[0]);

javaの引数は文字列しか渡せない仕様のため、元々製品に用意されている「parseDouble」というメソッドで「double」という小数点が扱えるデータの種類に変換しています。

「price」は変数と呼ばれ、引数で渡されたものを入れる箱ようなものです。

次の行の「double taxRate = price*0.1;」はpriceに0.1を掛け算して、消費税の10%を「taxRate」という変数に入れています。

引数で”100″を渡せば”10”になるでしょうし、”200″を渡せば”20″になります。

double inTaxPrice = Sum(price, taxRate);

これは、Sumというクラスにprice(金額)taxRate(消費税)を引数に渡して、足し算をしています。

System.out.println(Math.round(inTaxPrice));

さっきも登場した、printlnメソッドで1行前のSumクラスで計算した税込金額を画面に出力しています。

その際に、元々用意されているMathクラスのroundメソッドを使って()の中の引数を四捨五入しています。

public static double Sum(double x, double y) {
return x + y;
}

このSumクラスで、引数で渡された値を足し算して、呼び出し元のmainメソッドに返しています。

「double x」には1つめの引数である金額が、「double y」には2つめの引数である消費税が渡されます。

真ん中の「return x + y;」は金額 + 消費税を、mainメソッドの「inTaxPrice」という変数に入れています。

それでは、プログラムに金額(引数)を渡して結果を見てみましょう。

コンパイルのコマンド
javac Taxin.java

そして、Taxin.javaを実行します。

Taxinプログラム実行コマンド
java Taxin 100

「100」の部分に違う金額を入れて税込金額になるか検証してみましょう。

計算できるプログラムを開発することができましたね。

そろそろ、Javaの楽しさが伝わってきたのではないでしょうか。

まとめ

javaは他のクラスで作ったメソッドを使うことで、少ないコーディングで色々なことができることが分かりました。

しかし、便利な反面、オブジェクト指向という取っ付きにくい概念があるため学習コストはプログラミング言語の中では高めです。

しかしオブジェクト指向を理解することで、トレンドであるPython、JavaScriptなど他のオブジェクト指向の言語が習得しやすくなります。

オブジェクト指向をイラストで優しく解説している記事もありますので、ぜひこちらの記事も見て理解を深めて下さい。

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