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これからプログラミングをはじめようと考えている方の中には、これからパソコンを購入される方もいるのではないでしょうか。
パソコンを購入する際に、OSはWindowsとMacのどちらが良いか、CPU・メモリ・ディスクはどれくらい必要か、デスクトップとノートタイプのどちらを選ぶかなど悩むポイントは多いです。
今回は、そんなプログラミング初心者にオススメのパソコンをご紹介いたします。
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プログラミングに適したパソコンとは?
OSの選びかた
OSの種類は大きく「Windows」、「MacOS」、「Linux」の3種類に分かれています。
パソコン向けのOSの市場シェアは、StatCounterというWeb解析サービスによると、「Windows」が75%以上、続いて「MacOS」が約15%、「Linux」は約3%となっています。
そんな世界で1番利用されている「Windows」は、世の中の殆どのプログラミング言語を開発することができます。
今後、プログラミングを仕事にしようと考えている方や、色々なプログラミング言語に挑戦したい場合は、後からメモリの増設やディスクの拡張ができる「Windows」を選ぶのが良いでしょう。
ただし、iOSなどのApple製品で動くアプリケーションは「Windows」では開発ができません。
Appleが提供しているプログラミング言語である、「Objective-C」、「swift」を使ってiOS向けアプリを開発したい場合は、専用の開発環境である「Xcode」がインストールできる「MacOS」を選びましょう。
「Linux」はオープンソースという無料のOSで、システム業界では主にサーバーサイドと呼ばれるバックグラウンドで動くシステムを開発するために使われます。
「HTML」、「CSS」、「JavaScript」などのフロントエンドをWindowsまたはMacOSで開発し、「Java」、「PHP」などのサーバーサイドはLinuxで開発することは、システム業界では良くあるシステム構成です。
また、「Linux」のCUIと呼ばれるコンピューターにテキストで指示をするコマンドラインの操作に慣れておくと、実際に開発現場に入ったとき大きなにアドバンテージになります。
OSを選ぶ際は、プログラミング言語で選ぶことも大切ですが、プログラミングはあくまで手段ですので、「プログラミングを使って何がしたいのか?」という将来的なイメージを持って選ぶと良いでしょう。
- Apple製品で動くアプリケーションを作るなら「MacOS」
- 色々なプログラミング言語に触れたいなら「Windows」
- バックグラウンドエンジニアを目指すなら「Linux」
パソコンのスペックの選びかた
CPU・メモリ・ディスクというパソコンの性能を表す単語を聞いたことがある方もいるかと思いますが、プログラミングに適したパソコン選びにはどんなスペックを持つパソコンが良いのでしょうか。
「CPU」とは、パソコンの計算処理を行う車のエンジンような部分です。
そのため、CPUの性能が高いとパソコンの動作や処理速度は速くなります。
Intel(インテル)というメーカーのCPUが一般的ですが、「Core i5」または「Core i7」という種類であれば十分プログラミングに耐えられる性能です。
「メモリ」は、パソコンが処理をするための領域で、車でいえばバッテリーのような部分です。
車はライトをつけぱなしにして電力不足でバッテリーが無くなると車のエンジンをかけることができなくなりますが、パソコンの場合は色々なアプリケーションやソフトウェアを動かすとメモリ不足となり、起動中のアプリケーションやソフトウェアがエラーで止まってしまいます。
メモリはシステムを維持するためでも重要な要素となりますので、「8GB」以上を選ぶようにしましょう。
「ディスク」とは、ハードディスク(HDD)のことで、車でいうガソリンのようなものです。
ただし、ガソリンは足りなくなたら車が止まってしまいますが、ハードディスクは一杯になるとパソコンが止まってしまいます。
Windowsであれば、ハードディスクは外付けといってパソコン購入後に追加することもできますので、「256GB」以上であれば問題ありません。
また、HDDよりもデータの読み書きの処理速度が速いSSDという記憶装置があり、処理速度に加えてHDDの寿命が3~4年に対してSDDは5年ほど長持ちすると言われています。
- CPU … 「Core i5」または「Core i7」
- メモリ … 「8GB」以上
- ディスク … 「256GB」以上
デスクトップタイプとノートタイプの選びかた
パソコンには大きくデスクトップタイプと、ノートタイプ(ラップトップ)の2種類がありますが、どちらの性能が上というものはなく、利用シーンによってメリット・デメリットがあります。
デスクトップのメリット
- モニタが大きく画面が見やすい
- キーボードが独立しており操作しやすい
- ノートタイプに比べて寿命が長い
- デスクトップ本体だけであればノートタイプより安価
デスクトップは本体に、モニタやキーボードを接続して利用するため、環境的に大きな画面で操作しやすいことがメリットです。
特にプログラミングはソースコードを書くため、細かいアルファベットや記号の羅列をする際は画面が大きい方が、ノートタイプと比べると圧倒的に疲労感が少ないです。
また、ノートタイプは持ち運びができる反面、破損や劣化の懸念があり、デスクトップタイプの方が長く使える傾向があります。
デスクトップのデメリット
- 持ち運びができない
- 置き場所のスペースが必要
- ケーブルなどの配線が多い
デスクトップの大きなデメリットは持ち運びができないという点です。
自宅でしかプログラミングをしないという場合は問題ありませんが、客先などの打ち合わせや、出張先などで急にプログラム修正などが発生した場合や、隙間時間を有効に使う場合は、ノートタイプの方が使い勝手が良いため、どんな働き方やライフスタイルを送るかによって判断が必要です。
また、デスクトップはそれなりに場所をとるため、置き場所のスペースを作ったり、電源ケーブルやLANケーブルといった配線なども必要になります。
ノートタイプのメリット
- 持ち運びができる
- 組み立てや配線が不要
- 本体カラーが豊富
ノートタイプのメリットは持ち運びができるという1点に尽きます。
ノマドワーカーなど時間や場所を選ばずに働くビジネスパーソンは、移動中のカフェや公園などで仕事ができるようにノートタイプが人気です。
特に、プログラミング初心者はノートパソコンをスクールに持参したり、急な対応でプログラムを修正するシーンもありますので、ノートタイプをオススメすることが多いです。
また、デスクトップタイプのように組み立てや配線などをせずに直ぐに利用できることや、本体カラーが豊富で個性を出せるといった要素もメリットです。
ノートタイプのデメリット
- 画面が小さくて見にくい
- キーボードに慣れるまで時間がかかる
- 破損や故障など物理的な衝撃に弱い
デスクトップタイプのメリットと真逆で、作業効率が落ちてしまう点や、移動中に液晶モニタが割れてしまったり物理的な衝撃に弱いというデメリットがあります。
そのため、自宅ではモニタやキーボードを用意してノートパソコンと接続するなど、疲労感を少しでも軽減するなどの工夫も必要です。
- 作業効率を重視するならデスクトップタイプ
- 持ち運ぶシーンが想定されるならノートタイプ
総合的に考えると、仕事の効率性を求められるようなレベルになるまでは、プログラミング初心者にはノートタイプがオススメです。
まとめ
今回は初心者にオススメのパソコンの選び方を解説しましたが、最後に具体的にどんなメーカーの何のモデルを購入すれば良いのか分からないという方のために、プログラミング初心者にオススメのノートパソコンをご紹介します。
- ThinkPad Xシリーズ … プログラマやハッカーに古くから愛されている旧IBM(現:Lenovo)が販売しているノートパソコンで、防水・防塵・衝撃に強く、NASAが採用しているほど信用の高いパソコンです。
- MacBook Air … Appleが世界最薄のノートパソコンとしてリリースしたシリーズで、グラフィックが綺麗なことやデザインが個性的で、WebクリエイターやWebデザイナに人気があるパソコンです。
- Surface Pro 8 … 本体とキーボードが分離してタブレットとしても使えるMicrosoftが販売しているノートパソコンで、デザインも先進的でThinkPadとMacBookの良い部分を掛け合わせた印象です。